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  2. 皇室衣裳展

明治天皇内親王ご着用の小袖・祝着を展示

皇室の宮廷衣装には、伝統的な和装と明治時代以降に導入された洋装の両方があり、儀式の格式や場面に応じて厳格に使い分けられています。当館では、江戸時代後半から大正時代までに宮家が着用した衣装を所蔵し、特別展展として展示しています。

男性皇族の衣装

男性皇族は、儀式の種類に応じて「束帯(そくたい)」や「直衣(のうし)」といった伝統的な装束、または洋装の正装を着用します。特に天皇陛下が着用される衣装は、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)と呼ばれ、天皇陛下のみが着用を許される最上位の束帯装束です。即位礼正殿の儀や四方拝などの重要な儀式で着用されます。深く黄褐色(赤味または茶系にも見える)をしたこの色は「絶対禁色(ぜったいきんじき)」と呼ばれています。また、皇太子(または皇嗣)殿下が着用される黄丹袍(おうにのほう)についても、一般には許されない「禁色」の一つとなっています。そして、天皇陛下や皇太子殿下以外の宮家の男性は位によって袍の色が決められており、おおよそ平安後期頃から1位から4位が黒、5位が赤、6位が縹(青)とされました。

女性皇族の衣装

女性皇族についても明治以降は和装と洋装を使い分けています。特に皇室の重要な伝統的儀式である結婚の儀や即位礼正殿の儀などには、十二単(女房装束、正式名称は「五衣・唐衣・裳(いつつぎぬ・からぎぬ・も)」)が着用されます。また、色留袖は、宮中行事における和装の第一礼装として広く用いられています。